失恋

18才のころに失恋をした。そのときに書いた文章がさっき引き出しの奥から出てきたんだけれど、痛々しすぎて泣きそうだ。そのころのわたしの角ばったカワイイ文字で、なにやら…これ何だ?塾で配られた古文のプリント?の裏に、つらつら書きつづってある。小さな文字だったり書きなぐったような濃い文字が紙じゅうを埋めつくして、まるであの失恋をしたわたしが目の前にいるみたい。かわいそう。

「悲しくないワケないじゃんか?わたしを必要って云ってた人に突然捨てられて。悔しくないわけないじゃんか?あっという間に他の女に乗りかえられて。…なのに泣いたり転がりまわったりしなくて済んでるのはあの人のウソをほとんど見抜いてたからだとおもう。3月までなんて続かないコトをどこかで見抜いていたからだとおもう。お見通しでよかった。。。キズつきすぎずにすんだ。」「あの人もわたしもお互いが要らなくなってソレはとても喜ばしいコトだとおもう。」「…わたしは引きずらないかな??重くなんないで歩けるかな????」「あの人とはあまりにも多くの場所にいったので思い出の多すぎるこの街にはいられなくなるかもしれないと思った。」「すごく?大好きだったんだ」

それから真ん中に大きく「全然ッ平気」… うそだろ!とつっこみを入れずにはいられないよ。

このとき失恋をした相手の男のひとは、いま写真をみると“えええええええ”ってなるくらいのブサ男なんだけど。それにくわえて性格もどうしようもなく駄目なやつだったんだけど。それでも好きだったんだなあ。悔しいような、誇らしいような。