あたりまえのスキル

朝 目を開けると真っ暗なのでああ アイマスクを外してしまわないまま朝まで眠ることができたのだなと思う。マスクに指をかけてずらしかけるとおびただしい光量がこぞって目を突き刺すようになだれこんできて一度に取り去ることができない。徐々に、徐々に、…

yet

音楽をきくようにしてみた。アイフォンに音楽をちっとも入れていなかった。手元のかばんに常に入っていたイヤフォンは底でくすんで絡まっていた。音楽をきくという行為が最近の自分とどうもピントが合わなかったのだ。たんに元気がなかったのかもしれない。…

20150430

遠すぎない仕事先には自転車を使うようにしてからさわやかな気持ち穏やかな気持ちがわたしに戻った気がしていた。なのに昨日また電車に乗ると前に立つ男女3人組のどうということもない会話が耳についてしようがなくいらいらして頭のなかに物騒なせりふが飛…

テーマというかブームというか

なんとなーくテーマみたいなものがある、5年周期くらいで。 それを軸に生きているかんじというか。その軸。 今思えばってことになるのかもしれないけれど たとえば10代後半は全体を通してテーマ:承認欲求って感じで なにをするにも誰かが自分を目にとめ…

メモ

疲れた……。気疲れってこれなのかってくらい、ひとりになってどっときた。実家の玄関を出て手を振る母親が見えなくなった瞬間緊張の糸ばっつん切れてぐんなりしてる。気っていうのがどこにあるのかわからないのでとりあえず内臓や脳を取り出して外に置いて雨…

生かされてきた

だれかを自分のなかに住まわせるの疲れてしまった。わたしって本当よくそと出られるなってレベルで人づきあい苦手でうまいこと受けこたえなんて一切できないしちょっとでも「ん?」て顔されるとわーわーーっってちょうぱにくっちゃうもー真っ白。まわりのう…

このままだめになる

このままわたしだめになるのかなっておもったらかなしくなってきた。だめだわたし。だめだめだ。なにがだめじゃないよいものなのかは全くわからない、よいひととはどんななのかもせつめいできない、でもいまのわたしがだめなのはわかる。わかっちゃう。仕事…

おまけ

おとなの醍醐味・わたしの場合はどんどんひとりになれること。今わたしかなりひとり。しごとはひとりで乗りこんでいくしごとでほとんどの場合だれかとチーム組まなくてよい。とてもらく。友だちすくないしすくない友だちに会うことも年に数回とか、それでも…

はかどるポテチ

わたしの頭はわるくなるいっぽうで人につうじる文章をかこうとしたらこんなブログの一記事にも数時間かかってしまうしまつでこの指先からことばがつらつら出てきてキーボードたたく指がもつれてしまう感覚はもうずっと味わっていなくてそれがつらくてつらく…

スプラウト

週に4〜6日、ひとりで動けるたぐいの仕事をして暮らしている。今のペースに落ちついたのはここ1年くらい。最初は居酒屋のアルバイトとがっつりかけもちなんかをしていたのだけど、どうにもノロマなわたしには飲食業がいよいよしんどくなってやめた。高校…

ヒャッハー?

つい最近までわたしの身体はわたしのものでなかった。 性的に誰かに所有されていたとかいう意味ではなく。 わたしはただただわたしの身体とわたしとを、結びつけて考えることができなかったのだ。 風邪をひく、調子をくずす。 ああ不摂生がたたったんだ。ま…

こんにちはアラジン

寒さに弱いです。 寒さにこごえているのがほんとうに苦手。 暑いよりは寒いほうがいい、寒くなればなるほど身体の具合がいいなんていう人もいるけれど、 わたしは暑い夏のほうが楽しく、強気でいられるたちで、 秋の気配がしはじめる時点でその強気がしぼみ…

傘をさすとどれだけの雨が降っているのかわかる

傘をひらいてみたらボツボツボツボツかなり派手に音がして、ああこれまでこれくらいの雨にうたれていたのかなんて気付いたりするもので、まあそんな感じで何かにさらされてる最中には自分でもそのひどさに気付けなかったりするものなのかもです。雨粒に鳴る…

読書おぼえがき

引っ越し作業のおかげで持っていることも忘れていた未読本がけっこうあることに気づいたものだから新しい部屋では棚のなるべく目につくところにそれらを並べることにした。これから新しく読める本がこれだけ(10冊くらい)あるなんてなかなかいいもんです…フ…

とおいしおさい

おとなになってびっくりしたのがけっこうほんとになんでもできちゃうことだったりして、自分でチケットを買ってはじめてそこそこ遠くにいったときやひとり暮らしの部屋を借りてそこに入った最初の日、よろこびはもちろんあったけどそれより先に驚愕があった…

スーモくんかわいい

ひとり娘のわたしだけれど実家ではなかなか部屋を与えてもらえず、両親と川の字で寝るのがけんかをした日なんかは地獄だったし、そうでない日も思春期の人間にはそこそこ地獄だった。実家が引っ越して中学3年生で待望の部屋を与えられたもののどうしても自分…

こんにちは。

安定、安定した自分てものが手に入る日はたぶん来ないと思ってた。20歳そこそこのころ。 昨日思ったことが今日にはくるりと変わっている・昨日似合って買った服が今日は少しもしっくりこない・昨日好きと言ったものが今日は嫌い。昨日できたことが今日できる…

海抜0M

去年の今ごろ、動けずにいた。同居の彼氏に生活費なども待ってもらい、なけなしの貯金をきりくずして生きていた。 派遣で勤めていた会社を2012年6月末に自己都合で辞め、彼氏と沖縄に行ったまではサイコウだった。東京に帰ってきてから部屋でひとり動け…

・IO01: イオとはぐれてしまった。ヒールをはいても160センチに満たないわたしと比べてさして大きいわけではないしこのホールに50個いじょう上下しているおなじメーカーの黒いキャップのひとつを探すのはそうそうにあきらめた。演奏中なのですいているバーカ…

みどり色の腹巻きを買った。暑いのにおなかが冷えてしかたがない。きれいな言葉をつかいたいと思うのに出るのはつまらない皮肉ばかりだ。ルミネの広告のように痛々しいことが美しくありたい。心はこれから光のあるほうへ向かいはじめる。浴びるものが素晴ら…

ソーキュート

6つ年上のシロちゃんは今は奥さんがいるけど当時は彼女がいるだけだったからわたしのことも気にいっていて車によく乗せてくれていやらしいことを楽しんだ。「彼女がいなかったらお前と付き合っているとおもうよ」とシロちゃんは言ったがわたしは大すきな彼氏…

機能しない毒

ブリタからぽたりぽたりと水が落とされてわたしはそれを飲む。お酒で酔ってるときお水は甘くてなによりもおいしいなあ。このところわたしの言葉は以前にも増してぎざぎざしていて、でもそれってうわっつらだけで実のとこ中身の詰まってないウニみたいで、ま…

2008

その日わたしはひとりで舎人公園にいた。夜会う予定の恋人(夜だけの恋人)は彼女と出かけていて、たしかにデートにはぴったりのすばらしい陽気だった。6月。 バイク置き場にグラストラッカーを停めて、にぎわう園内を歩いてまわった。 大きな池のまわりは…

ベニスの夢

デジカメを忘れてふたりでベニスへゆく。水先案内人の船に乗り、今夜の宿に向かう。 「どうしてデジカメ忘れちゃったんだろう」運河の上で流れていく景色にわたしが嘆くと「いいんじゃない」とかれがいう。わたしの左手にはお気に入りのAGAT18(おもちゃのカメラ…

けさのこと

好きなひとに別れようといわれた。寝起きのあたまにしみこんでくるには時間のかかることばだった。というかいまだにしみこんでこないです。動揺がゆびの先にでてスマホあやつりにくい。わたしに好きなひとができたんじゃないの? とのことだった。できてない…

2011/01

今年のはじまりはちんまりとしたあの町でむかえて神社の一角で燃えるほのおを見つめながらとなりにいる人とこれから住むであろうどこか知らない町についておもいをはせた。買ってもらったばかりの手袋はまだつやつやのグレイをしていて毛糸の一本一本は焚き…

こんぺいとう

わたしが食べてきたものはわたしを存分に生かしてくれている。わたしがえらんだ食物。ひとつひとつえらんできたのです。あらゆるときに目の前にさらされるふたつの器から。わたしは甘美なほうの器をいつも手に取った。それぞれの器のうしろにはそれぞれの道…

とんでもなくいやらしいことがしたいなあ

氷だけになったアイス・チャイのストローを舌で揺らしながら 夜がくるのをまっている 家にかえったらしとしとと雨がふりだして わたしたちを布団のある部屋にとじこめてしまうといいなあ

きみの過去になったげない

過去にほんとうに好きだったおとこたちは一様にそれなりに美化されてわたしの中に立て掛けてあります。写真のように。月日って額縁が飾ってる。彼等の中でわたしもそうだろう、そうであることでしょう。 なんかいいよなあ。過去って楽だな。おぼえていれば忘…

ただ いましばらく

歩いて歩いて町はただいまの町になっていく。 6月に越してきた町はまだすこし緊張を要する場所でそれはここがとても素敵な町であることや、道のそこここに猫がくつろいでいることとも別の話で、もうしばらくは仕方のないことなのだと思う。 軽く飲むならあそ…