奇跡みたいなことは不意打ちで起こる

2月10日の日記のひとと付き合うことになった。
ひとまわり年上で背が高くて声が低いひと。


「あたしと付き合ってくれるんですか?」、
かけひきのできないあたしはまた自分から言ってしまった。
“しまった”と思いながら、疾走る感覚がよみがえるのを感じて。
“おかえりなさい、恋心。”心の中でつぶやいた。


付き合うということが久し振りだから、舞いあがって舞いあがって、舞いあがってしまう。
地面に足がついていなくないか? いま?


オイルランプのゆらめく炎をながめながら、平常心を取り戻そうとしている。
でもそんなものが取り戻せるわけもない。
だってこれは奇跡なんだ。


ふふ、ふっ


おめでとう、どこまでも高く高く舞い上がれ。