くだらない会話を記録していこうというシリーズ

電話にて


r「北海道で何してきたの?」
a「サッポロビール工場にいってきちゃいましたよ」
r「なにそれ超楽しそう! ビール作ってるとこ見てきちゃったわけ?」
a「って思うじゃないですかー。ところがねー、工場の機械ぜんぶメンテ中だったんですねぇー」
r「ちょwいみないw」
a「でもね、メンテしてるとこ見れるほうがめずらしいんだよ」
r「そりゃあそうだ」
a「見学のあとはできたてビール飲ませてもらえるんだよ」
r「なにその大人の社会科見学!」
a「それだ。大人の社会科見学」
r「社会科見学っていいよねー」
a「あたしも大好き社会科見学! 燃えるよね! 小学校のときとかさ、ごみ焼却場とか」
r「いった! ごみ焼却場!」
a「いくよね! いくんだ、東京の子も」
r「いくよ。あれなんかしんないけど面白いよね」
a「面白い!興奮するよねー。あと、消防センターとか」
r「あー」
a「地震体験コーナーみたいのがあってさ」
r「あるある!」
a「震度7とかめっちゃ揺れるよね。こわいよね」
r「あれすんげえ揺れるよね、すんげえ倒れてくるよね」
a「やっわらかいタンスがたおれてきてね」
r「やっわらかいってw」
a「やっわらかいw」
r「いいねー社会科見学。今度いっしょに社会科見学しようよ」
a「しよう! どんどんしていこうじゃないですか。これからのデートはね、社会科見学ですよ」
r「w」
a「行きましょうよ、ごみ焼却場」
r「え、そこはごみ焼却場かよw」
a「これからはねーデートスポットといえばごみ焼却場が流行るんですねえー」
r「いや、男女でごみ焼却場いって何が楽しいんだよw」
a「楽しいに決まってるじゃないですか。手なんかつなぎながら燃え盛るごみを見るんですよ。そして会話を交わすわけですよ。『すごく、燃えてるね…』『そうだね…』感無量、みたいな」
r「『これからはちゃんと分別しようね』とかね」
a「『わたしはごみまとめるから、あなたはごみ出しお願いね』、それで彼氏もはりきっちゃって『よーし! これからはごみ出しは俺にまかせろ!』、とまあいった感じで」
r「あーなるほどねw」
a「そういったさ、生活感にこう、あふれた会話をさ、していきましょうよ、これからのカップルは」
r「なんか、いいなぁ、そういう会話wごみデートいいなぁ。………いや、ごみデートってw」
a「TOKYO一週間なんかで特集が組まれちゃうんですねぇー、“都心のごみ焼却場人気ランキング!”とかって」
r「くっだらねえwくっだらねえ雑誌w」
a「くっだらねえ会話wごみくずみたいな会話してんな」
r「ごみくず。いや、あかりと会話してるとだいたいいつもくっだらない話になるよね」
a「うん、ごみくずですからね」
r「あー、たしかに。うちらごみくずだな」
a「ごみくずだってごみくずなりにがんばって生きてるんだよな」
r「ごみくずからのし上がっていこうぜ」
a「ごみくずはごみくずでも、ビッグなごみくずになろうぜ」
r「ごみはごみなんだな」
a「ビッグなごみくず。粗大ゴミになろうぜ」
r「粗大ゴミwうまいw」



出演:ご近所ともだちのるーちゃん、あたし



しなくてもいい会話をするところによろこびがあるです。