パープルピロウ

朝よ来ないで、なんていいつつも朝なんてふたりのちからがあればいくらでも蹴りかえせるものだから、タオルケットから突きだした4本の足でがすがす蹴りつける。けたけた笑いが部屋にじゅうまんする。朝はすごすごと窓を出ていく。ふたりに割ってはいろうとする陽光の無粋さをひととおりののしっておきながら、あさはかなじぶんを知っているふたりは顔を見あわせてもういちど笑う。長いキスをして、つながった口のなかでまだ笑う。夜はつづいていく。えいえんに。えいえんに。えいえんに(笑)