ひとが生きたまま焼かれる映像をたて続けに見せられる、夢をみた。画面のなかで、火をつけられた人びとが何か力強い声で訴えかけている(わたしの知らない言語だった。)のも聞いた。きっと神様の名前のような気がした。その声は炎が強まると絶叫にかわり、それもしばらくすると消えた。そんな映像みたくもないのに、目をそらすことができずに、次々と再生されるのを黙ってみていた。現実からは目をそらせるのに、夢からは目がそらせない。たちが悪い。
10本目の映像になってふと気づくと、わたしは画面の中にいて、火をつけられる側になっていた。わたしは白い服に身を包み、同じ服装をした4人の男女とともに高々と手をあげ、何ごとか自分でも理解できない言葉を繰り返し叫びながら、火がつけられるのを待った。端にいたひとの服が燃えはじめたところで目がさめた。