目をひらく

マーサの夢を見る日々はまだ続く。夢のなかでマーサといるあたしはいつもばかみたいにはしゃいでいて、マーサは本物のマーサみたいに少し冷たくて、そんなふたりはいっしょに虹をみたり、せなかの後ろでそっと手をつないだりする。でもいちばん最近見た夢のなかでは、車が高速で行き交うふたつの車線のあいだ、マーサの胸にこれ以上ない強さでしがみついたあたしは「でも、もう大丈夫だと思う」と震える声で言った。その通り、もう大丈夫。

昨日から熱があって頭とのどとおなかがいたくて気持ちわるくて、今朝起きてもほとんど良くなっていなかったのだけど、昼から予定があったので自分の重たい腰や火照る頭にぐちぐち言いながら準備をして無理くり出かけてみたら、今日はほんとうに楽しいいちにちで、外には出るもんだとおもった。でも今自宅に帰ってきたら気が抜けたせいか体調不良がどっと押し寄せてきて、ふらふらのくらくらで、熱がぶり返してきた。オールで飲みにいくみんなに泣く泣く背を向けて終電で帰ってきた自分なーいす!おやすみなさい。