よーすい

お風呂につかりながらする空想はいつもとてもたちが悪くてたぶんお湯があたたかくて気持ちいいためだとおもう。ちいさい湯舟は熱をかんたんに逃がしてすぐわたし好みの温度になってお湯は体育座りのからだをどこまでも甘やかしてくれる。視界にあるのはクリーム色の洗面台と数本のはぶらしと泡立てネットはわたしの好きないろ。空想するのは対決。いつもだれかとの。その中のわたしはつねに機知にとんでいて容赦なく美しく相手を追いつめる。容姿も美しい。相手はわたしの前でたじたじとする。気持ちいい。お湯が冷めるまでそれを楽しむ。鏡をみてしまうまで