けさのこと
好きなひとに別れようといわれた。寝起きのあたまにしみこんでくるには時間のかかることばだった。というかいまだにしみこんでこないです。動揺がゆびの先にでてスマホあやつりにくい。
わたしに好きなひとができたんじゃないの? とのことだった。できてない。
しかしかれが熟考したすえのことなのはわかるので、そう思わせるそぶりがわたしにあったのはたしかなのだろう。でもそれがなんなのか、わからないし、かれも決しておしえてくれない。そしてかれはかたくなだ。手詰まり。
わたしとかれはどうなるのかしら。いっしょにいくはずだった島の話はもうできない。かれといても永遠にくるはずがないとわたしがおもっていた未来はほんとうにくることがなかったのか、それを、みることもできなくなってしまうのか。