傘をさすとどれだけの雨が降っているのかわかる

 傘をひらいてみたらボツボツボツボツかなり派手に音がして、ああこれまでこれくらいの雨にうたれていたのかなんて気付いたりするもので、まあそんな感じで何かにさらされてる最中には自分でもそのひどさに気付けなかったりするものなのかもです。雨粒に鳴る傘に守られてみないとどれくらい自分がずぶぬれにぬれて見えるのか自覚も持てないように、何かの攻撃や理不尽のさなかにある人はよくわかってなくてへらへらしていたりしますですね。だからあれ酷かった、辛かったなってわかるのはだいたい嵐が去ったあと安全な場所で当時を振り返るときで、そこにきてようやく自分がさらされてきた環境に怒れたり呪えたり。だから苦境にある人が自ら声をあげたりとか、逃げることですらむずかしいかもしれないです。何が自分に降りかかっているのかわかってなかったりするのかもです。理不尽にひどい目にあっているようにみえる人がいたら反撃を促すのはあとまわしにしてまずは傘に入ってもらうこと? てことなのかなー。