おなかがきし、きしと唄うのを呆けていたのできき逃してしまった。 この部屋というお城には毎夜楽しい夜があるのでわたしはそれを消費する。ころころ喋ってぱたぱた笑う。かれと。音楽をかけてお酒をのむ。だって毎日がお祭りだから。 気づくのはいつも口か…
じいちゃんが死んじゃった。わたしの誕生日に死んじゃった。電話で知らせてくれた叔母の第一声は「誕生日だよね。おめでとう」で、それはどこかうつろな声だった。次いでかけてきた母も「ごめんね。誕生日なのに」といったけれど、わたしの誕生日なんてこれ…
寝ぼけまなこで散歩するです。桜、咲きはじめのまち わたしは猫が好きです。 廃墟です。 川越にいこうというおもいがわたしを貫いて、ひとり東上線に乗りこんだです。 平日の昼さがりだけれど急行電車はなかなか混んでいました。 埼玉に入りドアごしの外に畑…
板橋/江古田からその眼はいつもほどよくものを視る。うらやましいのです。
ロフトに転がってパソコンから垂れ流しのTokyo FMでやまだひさしのあつくるしい声きいてる。ラジアンリミテッドのやまだひさしなつかしすぎる。 ここ数日は地震のあれこれで超エモくて(周辺世界もわたしも)、普段のことがどうしたって手につかない。今のこ…
雨の月曜日です。つめたい雨。きょうはとっても冷える。 かえでさんがうちに帰ってくる日々。おかえりなさいってわたしは普通にいう。不思議な感じだ。「おかえりなさい」なんてずうずうしくてとてもいえなくて「こんばんは」ってこわばってたの、つい最近な…
お風呂につかりながらする空想はいつもとてもたちが悪くてたぶんお湯があたたかくて気持ちいいためだとおもう。ちいさい湯舟は熱をかんたんに逃がしてすぐわたし好みの温度になってお湯は体育座りのからだをどこまでも甘やかしてくれる。視界にあるのはクリ…
<1月> 福袋でしっぱい 伊豆へ行って漁火をみた 「今年はがむしゃらに生きよ」って思った ハムソーセージのうたばかり歌っていた (まだマーサを頭からしめだすのでいっぱいいっぱい) <2月> 「500日のサマー」観てうああと思う 「町山智浩の映画特電」に…
頭いたくなるほど鼻かんだのにまだ中途はんぱなこきゅうを枕にしずめるです。いつも背中をぬぐってくれるやさしいてを必死に思いだしながらねむるです。あのてしかいらないってて。おやすみなさい。いきつくさきはきっとよくない夢ってしってるでもあのてが…
ごていねーにゴム手袋そうちゃくして「ちょっとまってね」ってじぶんのおなかの胃? 腸? だかなんかそのへんの臓物があるへんににゅぽんて手ってつっこんでぐちゅぐちゅんのへどろつかみとって手袋のてのひらの上うずくまるへどろをはーとのかたできっちり!…
どうしようもなくそのひとにしかないものというのがあるような気がしてる。 ほかのひとにはもち得ないの。 ほかのひとがそのひととそっくり同じこと言ってもしても、まるっきりコピーできないの。 そういう部分ってきっとそのひとがなにしたって消えない変わ…
その夜中、寝息は上から降ってきた。 羽毛よりもまだゆるいスピードでひえたフローリングにうすくつもり、まもなく木目に吸いこまれるさまを、横目でみていた。
わたし、月並みなことを言うのだけれど、子どものころにかえりたい。まっさらだったあのころ…とか、傷つくことを知らなかったあのころ…だとか美化しているわけではなく(まっさらどころかけっこう小ざかしかったことをわたしはおぼえているし、傷つくことは…
息がくるしい。そんなはずないってじぶんにいいきかせてみても、この6畳の空間でわたしの息がつまってるのはちょっとたしかだ。部屋になりひびく洗練されたおんがく。すてきだなっておもいながら思いしる、わたしはもっと下世話な音が好きなのだ。もっとい…
朝よ来ないで、なんていいつつも朝なんてふたりのちからがあればいくらでも蹴りかえせるものだから、タオルケットから突きだした4本の足でがすがす蹴りつける。けたけた笑いが部屋にじゅうまんする。朝はすごすごと窓を出ていく。ふたりに割ってはいろうとす…
ひとりの人間のことをかんがえるとき、いつも数おくページある巨大な1冊の本を思いうかべる。本ごと本ごと、中にかいてあることはさまざまだ。文字だったり数字だったり図だったり、そのどれとも呼べないようなものもある。だけどどの1冊も、数おくページあ…
「きみのナイフは手に負えないな」っていわれたい。いってほしい人がいる。 けどたぶんあの人がいうならば、わたしの刺し傷からさらさら血を流してくれながら、やれやれ、とばかりに笑っていうのだろう。ひょっとしたら、あたまも撫でてくれながら。余裕だな…
そんなのいらない。 ちくちく刺す小わざじゃなくて、ざすざす刺して、くらくらするようなの 胸に残したいよ、致命傷。わたしを研いで、といでもっと鋭い、凶器にならなくちゃ。丸くなってるひまはないの。スイートなのは毒を盛るときだけ、にするの。射る眼…
たしかにこれはなんの生産性もない恋愛だい だいだいだい 異論はないさ! 生産性のないものをこそ求めちゃうんだわたしは わたしったら生産性? 未来? しんじゃえってのよ そんなの、ことごとくかえでさんはわたしとあう時 ゆびわをつけなくなった。そのい…
気づいてしまった。わたしは、他人の感情を揺らすことを生きがいにしている生きものだ。揺らすって感動とか、喜びとか、そちらにではなくて、怒りや悲しみといった、感情の針をひどく左がわに振れさせるほう。針の振れ幅が大きければ大きいほど、わたしは腹…
・流れる季節の真ん中で、ふと日の長さを感じる3月9日ですね。東京は冷たい雨が降っていて、溢れだす光の粒が少しずつ朝を暖めませんでしたが、それでも春のはずの、3月9日です。わたしなんてーのは、瞳を閉じればだれかが・まぶたのうらにいるわけでもなく…
ベッドサイドがティッシュの海、海にはくたくたのゴム3つ。片付けることのできないのはなんで。 フェラチオをする夢を見て目が覚めて、う、う、う、いやだああ、きもちわるい、セックスきらい、泣いたのは数日前のことなのに、にくいにくいセックスを重ねた…
きみのよろこぶ顔がすき/痛みにゆがんだ顔がすき。 どうかずっとそばにいて/頼むから消えちゃってくれないか。 これ以上なく優しくして/めちゃくちゃにたたきのめして。 きらいにならないで/はやくきらいになって。そのはざまにいつもいる。まるでちぐは…
ひとりですごす日ようび、出前をとった。 ちょっとふんぱつして、ひつまぶし。 はなうたまじりにふたをあけたとき、思いだした、 ここの出前は、あなたとふたりで取ったことがあったって。 こういうとき、どういう気持ちになるかとか。 あたしの住むしずかな…
16日よる、すのう氏がやわらかいお肉をごちそうしてくれた。しゃぶしゃぶ。すのう氏と鍋をつつくのははじめてなのだけれど、たぶんそうだろうなあと見こんでいたとおりにすのう氏はお鍋大臣だったので、あたしはもぐもぐに専念できていい気なものだった。「…
はじめました。tsumoreAmorです。よかったら絡んでやってくださいませ。
マフラーを編んでいた はなうたまじりに編んでいた あかい毛糸をひっぱると あなたの首が絞まった ぎりぎりと 目が覚めたあとも 苦しむ声が耳に残っている あなたのために あなたのためにで あなたを殺してしまうの しまうのならいっそって いっそ手ばなして…
好きなひとが部屋にあそびにくるたびに、帰っていく時間が近づくと「忘れものをすればいいのに。」とおもった。定期いれや社章のような、取りにこないわけにはいかないくらい、致命的な忘れもの。どうかどうか、忘れていってくれますように。祈るようにして…
メイちゃんは金髪のホストで、いや、いまどんな髪色かは知らないのだけれど、あたしの中のメイちゃんはぱさぱさの金髪をしている。 ホストのメイちゃんと知りあったのはメイちゃんが客引きをしていた真冬のまちのまん中で、ひとりでラーメン屋からでてきてほ…